新型コロナウイルスの登場で世界がガラッと変わった2020年。2021年に入っても状況は変わらないし、withコロナで生きていくしかない。この先、どうなっていくんだろう?って不安とワクワクの入り混じった感情になる。そんな時、目に飛び込んできたのが「2025年を制覇する破壊的企業」という本。
Google、アップル、マイクロソフト、Amazon、フェイスブック、などなど業界の垣根を超えて爆発的に影響力を高めている企業が、どんな目的でどんなことに取り組んでいるのか、がまとまっている。今現在、各企業が進めてることが数年先に実現する可能性が高いという意味で、未来予測本と言っても過言ではない。
本を読んで、僕が気になったことをシェアします。
知らない会社がチラホラあった
GAFA(ガーファ)っていう謎の言葉がバズってましたが、グーグル・アマゾン・フェイスブック・アップルは知ってる。個人的にフェイスブックよりマイクロソフトの方が上なんじゃないかなって感じもするけど。で、その他に名前の上がってる会社のうち、イーロン・マスクのテスラ、動画配信のネットフリックス、ECサイト提供のショッピファイは知ってた。
で、知らない会社が3つほど。ロビンフッド、クラウドストライク、インポッシブル・フーズ。それぞれの企業の特徴は下記の通り。
ロビンフッド
世界に先駆けて売買手数料無料で投資を可能な仕組みを提供したサービス。スマホからゲーム感覚で投資をする若者が激増。
クラウドストライク
クラウドでコンピュータウイルスからPCを守るクラウドサービスを提供。これまでのようにPC1台ごとにアンチウイルスソフト(ウイルスバスターとか)をインストールするのではなく、クラウドから端末をチェック。
インポッシブル・フーズ
ベジタリアン向けに大豆から作った代替肉を提供。本物の肉のような食感を追求。
ベジタリアンが我慢しているという考えは新しい
知らない3社の中でもインポッシブル・フーズの取り組みが面白かった。「ベジタリアンだって肉の食感を楽しみたい!」という潜在的な欲求に気づいたのがすごいなぁ。ベジタリアンの人って「肉は大嫌い、野菜だけ食べるんです」なのかと思ってたら(そういう方もいるでしょうが)、そうでもないらしい。食用に動物を飼育してしめることに反対なだけで肉の食感は好き、というベジタリアンもいると。言われてみれば、そうだよなぁ。
で、代替肉で思い出したのが日清のカップヌードルに入ってる謎肉。日清の謎肉も大豆でできてたはずだから、日清はこの市場に殴り込めるんじゃないかな。ぜひ殴り込んで欲しい。
データを取って改善を続ける
グーグル、アマゾン、アップルを始め、巨大IT企業が躍起になってしてることがデータの取得。雑に説明すると、大量にデータを吸い上げて、AIに食わせてレコメンドの精度をあげるのが目的。テスラモータースは、100万台の公道を走るテスラ車のデータを吸い上げて、機能の向上を図るだけじゃなく、テスラ車オーナー向けの独自の保険料の算出に使用してるとか。一般の保険よりも同等の保証を安く提供できてるのも納得。
という感じで「大量のデータを取って、サービス改善に生かす」のサイクルをぐるぐる回して、ますます強くなっていく。すごいね。
弱小な僕にできること
「わー、最先端のIT企業はすげぇなぁ」で終わってしまっては意味がない。資本も技術も巨大IT企業とは比べ物にならないくらい弱い立場の僕にできることは何か。そこを考えないと。ランチェスターの弱者の戦略を適用すると、「すんごい狭い市場に対して提供するWEBサービスにおいて、データを取得してサービス改善を続ける」っていうのができそう。
今年リリース予定のWEBサービスで取り組んでみよう。
2025年を制覇する破壊的企業
今後、どんな世界が待ってるのか、どんな働き方をしていくのか、などなど、この本を読んで考えてみるのもアリです。
出版社 : SBクリエイティブ (2020/11/6)
発売日 : 2020/11/6
言語: : 日本語
新書 : 280ページ
ISBN-10 : 4815607591
ISBN-13 : 978-4815607593
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