こんにちは、上岡です。シリアで拘束されていたフリージャーナリストの安田純平さんが解放され帰国しました。命あっての物種なので、よかったなぁと思います。僕の感想としては、そこに尽きます。世間では擁護派と自己責任派の議論が白熱してる感じです。それぞれの言い分みたいなものと、僕が感じたことを簡単にまとめてみます。
安田純平氏 擁護派の言い分
「ジャーナリストは大手マスコミなどが記者を派遣できない(したくない)危険な地域へ出向き、生の情報を伝えることを使命としている。世界で苦境に立たされている方を直接取材し発信することで、問題提起をするんだ。危険を顧みずに我々のために命を賭して取材に行ってくれた安田氏をリスペクトすべきだ。」
まぁ、多少の論調の違いはありそうですが、そんな感じの趣旨です。理想主義っぽい考え方だなぁと感じました。言ってることは美しいので、なんかイイ感じに聞こえたりしますが、ホントにそうなの?って気もします。現地の悲惨な状況よりも歴史的・宗教的背景とかを掘り下げて、問題の本質に目を向けさせる方が重要だと思います。
「なんで科学万能みたいなフりをしている21世紀になっても、人間は肌の色の違いや信仰の違い、思想の違いや財産の多寡だけで殺し合いができちゃうの?バカなの?」
チコちゃんに聞いてみたい。
安田純平氏 自己責任派の言い分
「いっぱしのジャーナリストを気取ってシリアに乗り込んでいるが、自らのリスクだけでなく日本にとっての不利益も被ってるんじゃないか?カタールから身代金として払われた3億4000万ドルはテロ組織の資金源になり得るし、国際政治的に日本は借りを作ってしまった。そのあたりの責任を感じるべきだ。」
みたいな感じ。まー、自分にとっての損得勘定だけで考えるとこういう考えになっちゃうかも。でも、あまりにも心が無い考え方だと思う。もし、安田氏が自分の家族や親戚だったらと思うと、こんなことは言えないし「とにかく無事でよかった」の一言に尽きる。反省すべき所もあるだろうけど、命からがらで生還してきた人をここまで追いつめるのはどうかと思う。
まとめ
擁護派と自己責任派。どちらも言いたいことはわかる。でも、どっちが正しいとかに答えはないし、外野がとやかく言う問題じゃない部分まで踏み込んじゃってる気がする。今回の事を踏まえて「で、今後はどうする?」っていう先のことを話す方が建設的なんじゃないかしら。
そんなことを考える秋の夜長でした。
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