やったこともない仕事が短納期で降ってきて
「そんな無茶な・・・」
と思わず口にしてしまった。
社会人をやっていると、そんな経験をしたことが一度はあるんじゃないでしょうか?
仕事がオーバースペックな場合もあれば、自分の能力が不足している場合もあるので、何が悪いとは言い切れません。
ただ、引き受けるからには「納期までに仕事を終わらせる」ということが最大のミッションになるわけです。
この本は、納期までに仕事を終わらせるために必要な時間の使い方について学ぶことができます。
伝説のプログラマーが書いた時間管理の本は役に立つのか?
著者の中島聡さんは、Windows95の開発に携わったプログラマー。
今では空気のように当たり前になった、「ドラッグ&ドロップ」を世界に普及させ、「右クリック」の概念を現在の形にした人です。レジェンドですね。
スゲー人が書いてるだけに、「それはあなたが優秀だからできたんでしょ?」と思ってしまいそうになります。が、中島さん自身も「マイクロソフトに在籍した自分よりも明らかに優秀なプログラマーに負けない実績を出すために」という姿勢から時間の使い方を磨いていったという経緯があります。
だから、僕のような凡人にも取り入れられるサムシングがあるわけです。
あなたの仕事が終わらない理由
本書では、納期までに仕事が終わらない理由を3つ挙げています。
(1)安請け合いしてしまう
(2)ギリギリまで着手しない
(3)計画の見積もりをしない
上記の3つです。
特に僕自身にも当てはまるなぁと思ったのが、「(2)のギリギリまで着手しない」です。
著者が本書内で解説してくれている「ロケットスタート時間術」というのは、その名の通り華麗にスタートダッシュを決める時間の使い方。具体的には、決められた納期の最初の2割の時間で8割の仕事を終わらせる。残りの時間は成果のブラッシュアップのために使う。
というものです。本書で指摘されていたダメな例を絵にかいたように僕はラストスパートで仕事に取り組んできました。息切れするし、辛いし、成果物のクオリティが残念。それでも気合と根性で帳尻を合わせてきました。が、もう若くないし仕事のやり方を見直すべき頃合いなので、参考にすべきことだらけ。
「あなたの仕事は、仕事を終わらせることです」
という当たり前だけど大切なことを深く心に刻んで、仕事に取り組んでいきます。
なぜ、あなたの仕事は終わらないのか スピードは最強の武器である
堅い本なのかと思いきや、ドラゴンボールの界王拳を例に出して説明してくれていて、イメージが湧きやすかったです。
単行本(ソフトカバー): 288ページ
出版社: 文響社 (2016/6/1)
言語: 日本語
ISBN-10: 4905073413
ISBN-13: 978-4905073413
発売日: 2016/6/1
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