仕事で使ってるAシステムからBシステムへの転記、集計作業。これって自動化できるんじゃね?って思えるところ結構ありますよね。
それぞれのシステムを別の会社が管理してたり、システム改修する予算がなかったり、システム構築時と状況が変わって取るべきデータ項目の増減が変わったり…。そういったスキマ作業を人力でなんとかしている。21世紀もかれこれ20年近く、年号も令和になりますし、自動化しませんか?
複数のシステムにまたがる定型業務の自動化を考える際に、『Sikuli(シクリ)実践ガイド』は参考になります。
世の中のRPAシステムは高すぎる!
働き方改革の後押しもあってか、RPA(ロボティック・プロセス・オートメーション)界隈が盛り上がってます。UiPath、WinActor、Blue Prismといった商業用RPAシステムが有名です。
「プログラミングできなくても自動化を実現できる」というのは魅力的ですが、とにかく利用料が高い。大手の会社さんであれば、許容できる料金かもしれませんが、中小零細企業の導入は正直厳しい。しかも、導入した後もRPAシステムの面倒を見る人材が必要になりますからね。
現在の社員が少しの学習で自動化システムを作れるようになる。というのは嘘ではないでしょうが、中小零細企業で現実問題としてうまくいくイメージがあまり湧かない。
無料で使えるRPAシステムは無いか?と探したところ見つけたのがSikuli(シクリ)でした。この本ではSikuli(シクリ)の基本的な使い方をハンズオンで解説してくれます。
画像認識できるのがスゴイ!
僕がSikuli(シクリ)を触ってみてスゲーって思ったのが画像認識して処理を分岐できるということです。「この画像と同じボタンが表示されたらクリックする」というな命令を書くことができます。
APIなどが提供されていなくて、マウスで操作するしかないシステムに対して自動化を行うときに画像認識ができるというのは大きな強みです。うまく活用すると劇的にホワイトカラーの事務処理を軽減できそうな予感がします。
無料だから学ばなきゃいけないことが多い
Sikuli(シクリ)を使うことにはデメリットもあります。オープンソースで開発されているので無料で使うことができるんですが、環境構築や初期設定、ちょっとしたプログラミングなどを自前で行わなければいけません。有償のRPAシステムを導入した場合は技術サポートもついてくるので、その点は安心感がありますね。
その仕事を自動化することで、どれだけの費用対効果が見込まれるのかを計算して、有償のRPAを導入するのか?無料で使えるSikuliを使うのか?または別の方法を取るのか?を考えるのが重要です。
ちなみに僕は、Sikuli(シクリ)の導入も検討しましたが、自動化したい業務の内容や使えるリソースを考慮してSelenium+Chromedriver+SQLite3で解決しました。
Sikuli実践ガイド(日経BP Next ICT選書)
フォーマット: Kindle版
ファイルサイズ: 25742 KB
紙の本の長さ: 90 ページ
出版社: 日経BP社 (2015/7/28)
販売: Amazon Services International, Inc.
言語: 日本語
ASIN: B012RSFME6
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