「人工知能は人間を超えるのか」
「人工知能」関連の本を探していると「2045年に人工知能が人間の能力を超える」なんていう言葉が踊っています。「自分自身を少しでもプラスに転じることができるようになった時点から爆発的な進化を遂げる」的な文脈。なんとなく筋は通っているし、気にもなったので一冊本を買って読んでみました。
その本がこれ ↓
現在の人工知能に何が可能で、どのあたりがまだできないのかが明確に示されています。これを読むと、なんでもかんでも人工知能に置き換わるという心配は、とりあえず払拭されました。(少なくとも自分が生きている間は大丈夫そうな気がする)
こういう情報が出ると過剰反応して「ヤッベーぞ!仕事無くなる、ヤッベーぞ!」って騒ぎ立ててしまいそうになる。でも、その時が訪れたら訪れてたでなんとかなってるもの。杞憂ってやつですな。
よくよく考えてみれば、私が生業にしているホームページ制作・管理・SEOの仕事って30年前には存在すらしませんでした。中学校の卒業文集には「尊敬している鳥山明先生のような漫画家になりたい」って書いた気がするし。(余談ですが鳥山明先生が隣の清須市に住んでいるということで、何かしらの縁は感じます。)
せっかく、人工知能関連の本を読んだので、自分の仕事が人工知能やペッパー君(ソフトバンク)に奪われるかどうか考えてみました。
人工知能でできること、できないこと
私の仕事の中で人工知能にもできそうなことを挙げてみると、
・正しいHTML5,CSS3によるマークアップ
・メインカラーを指定するといい感じの色合いを選んでくれる
・ライバルサイトのSEO指標のチェック、比較
・ライバルが少なく効果がSEO高そうなキーワードの検出
などがあります。
でも、これって設計だけちゃんとやればプログラムで簡単に実現できてしまうものばかり。そして、肝心要の設計部分は私がやらなければ意味がない。「どういう結果を出力したいか」を人工知能が自分で判断して、何かを作り上げるという段階になるまでは、事細かに指示を出さなければいけないってことなんですよね。
(現時点での)人工知能にできないことは、
・クライアントからの電話への対応
・クライアントへのわかりやすい説明
・クライアントの要望を最適な実装に落とし込む判断
などです。
要するに対人はムリな感じです。この対人コミュニケーションの部分が人工知能に仕事を奪われないためのポイントになってくるのかなぁって思います。
大事なことは人工知能とどう協業していくか
「人間にしかできない仕事は無くならないぜ!」と強がってみても、人工知能に置き換わっていく部分も少しずつ増えていきます。そうなってくると大事なのは「人間 VS 人工知能」という対決ではなくって、「人間 + 人工知能」という協業なんだろうって思います。
「人工知能」と言うと大げさですが、「マクロ」なら多くの人が今も利用しています。「毎日定時に同じ事務処理をするのであれば、マクロ組んじゃえばいいよね。」っていえる範囲を広げていくこと、つまり人工知能的なものに任せられる仕事とそうでない仕事の切り分けを明確にしていくことから始めるのがよいのかなーと思います。
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