主な業界の動向を視覚的にチェックできる会社四季報 業界地図 2019
テレビやスマホで経済ニュースを眺めていても
自分の関わっている業界以外の情報ってなかなか入ってこないものです。
情報を発信するメディアの取捨選択に大きく左右されるからです。
でもビジネスのヒントや投資する際の判断基準って
今勢いのある業界や、会社の中に落ちてることが多いです。
自分があまり明るくない業界について広く浅く情報を拾いたい。
そんな私のニーズに応えてくれるのが会社四季報 業界地図です。
数字だけの四季報を読むのはちょっとツラいですが、
業界地図はカラーでグラフや挿絵がふんだんに入っているので大丈夫です。
毎年秋に買うんですが、今年も買いました。
勢いのある業界を天気アイコンで表現
パラパラーっと眺めてても面白い業界地図ですが、
元気のいい業界や伸びが期待される業界が一目でわかるようになってます。
業界ごとの景気の良さを天気のマークで表現しているからです。
上記のように快晴から大雨までの6段階で表現されています。
2018年度後半、2019年絶好調の業界
景気が良くなったという感覚は少ないんですが、
絶好調と予想されている業界が多かったです。
具体的に業界のくくりを挙げますと
AI、宇宙開発、カーシェア・ライドシェア、シェアサイクル、東京五輪、クラウド、産業ロボット、化粧品、警備。
昨日あたり、トヨタが「愛車サブスクリプションサービス(月額定額サービス)「KINTO」を2019年初めをめどに展開する」と発表しましたが、シェアリングの時代が本格的に到来するんだなぁと感じます。
37ページの東京五輪の所には「東京オリンピック開催で特需が期待される企業」というのがピックアップされています。株式投資などをする際の参考の一つになりそうです。
2018年度後半、2019年絶不調の業界
一方で絶不調の業界も2つ挙げられていました。
造船と出版・書店です。
不調な業界は発想の転換次第でチャンスが転がってるような気もしますので、
何かしらのヒントになりそうです。
私が「会社四季報 業界地図 2019」の中で「へぇー」ってなったこと
国内のユニコーン企業は2社ある
ユニコーン企業とは、
企業価値評価額が10億ドル(約1000億円)以上の未上場のベンチャー企業のことです。
要は将来性をめっちゃめちゃ期待されてる新興企業という意味です。
国内だとメルカリがユニコーン企業だっていうことは知ってました。
でも、もう一社あったんですね。
AI開発を行っているプリファード・ネットワークスです。
ツイッターなんかを見ていると、
国内の超絶優秀なプログラマがどんどんメルカリに集まってる様子。
楽しみですね。
とはいえユニコーン企業で一番評価の高い
ウーバー・テクノロジーズの評価が7兆円以上なのに対し
メルカリの評価が1,088億円。
世界との差は大きい。
JR東日本とJR東海
私は東京-名古屋間を新幹線に乗って出張する機会がチラホラあって
乗るたびに「東京-新大坂間を1往復でいくらくらい儲かるんだろう?」と思いを馳せます。
それだけにJRの利益構造の図は興味深かったです。
ドル箱路線である山手線や莫大な長距離通勤者を抱えるJR東日本の方が売上は大きい。
一方、東京-名古屋間の新幹線を管轄するJR東海の方が営業利益は大きい。
味わい深い資料です。
会社四季報 業界地図 2019
学校の社会科の教科書副読本みたいな感じのムック本です。
この情報量で1,200円(税別)はコスパ高すぎ!
単行本: 272ページ
出版社: 東洋経済新報社 (2018/8/24)
言語: 日本語
ISBN-10: 4492973273
ISBN-13: 978-4492973271
発売日: 2018/8/24
業界地図を手に、時代の荒波を乗り越えていきたいものです。
コメント
不調な業界は発想次第でチャンスってのにグッときて、ユニコーン企業ってのを初めて知って、本自体に興味をそそられて、なんかとても成長できた記事でした!
コメントありがとうございます。何かしらインスパイアできたようで、何よりです。