『Googleの哲学』 を読んだ感想

『Googleの哲学』 を読んだ感想 読書
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なぜGoogleはスゴいのか?

Googleは、私たちの生活と切っても切れない関係にある。スマホで調べ物をするときに知らず知らずのうちに使ってしまっているのがグーグルの検索サービスだったりしますからね。この本では、グーグルの理念とその理念に即してどのようにサービスを展開し、取捨選択を繰り返してきたかについて詳しくまとまっています。

 

 

 

具体的過ぎる企業理念を忠実に守る姿勢

「Googleの使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人々がアクセスできて使えるようにすることです」という具体性のあるミッションを持ってるのがフツーの企業と大きく異なる点だと感じます。

 

また、その理念を経営判断の基準として用いているのもスゴい。「私たちはお客様の笑顔のために毎日がんばります!」みたいな薄ボンヤリした理念って、あってないようなもんなんだろうなって実感しちゃいます。

 

自分の人生のミッションみたいなものも決めておくのといいかも。

 

 

 

市場は自分で生み出す!

i-modeが全盛期だったころ、ドコモに勤める友人から「僕たちはお客さんの時間の取り合いをしているんだ。一日24時間のうちで携帯電話を使ってくれる時間をいかに伸ばすかが業績に影響してくるから。だから、ライバルは他のキャリアではなくテレビ局だったりディズニーランドだったりするんだよね。」と鼻息荒く話してくれたのを覚えています。

 

私の中では、企業は同業他社と切磋琢磨して経済活動を行うというイメージしかなかったので新鮮な驚きがあったんですよね。

 

でもグーグルはさらにその上を行っています。「自分たちの検索に使う時間を増やそう」という所までは一緒なんですが、そのために行うことが尋常じゃない。

 

まずはドライバーレスカー。いわゆる自動運転カーですね。これって自動車メーカーでもないグーグルがなんで取り組んでるんだろ?って思ってたんですが、「車を運転しなくてもよくなれば、その間ネットで検索してくれるユーザーが増えるっしょ?」という発想らしいです。スゲェ。

 

そして、Android。スマホやタブレットを動かすOSなんですが、これを「無料で使っていいよ」って配布しちゃってる。OSを自社開発しなくてもよくなるので、メーカーは安くて質の高いスマホやタブレットを作ることが可能になる。そうすると、Androidを使うユーザーが増える。Androidユーザーはグーグルで検索して広告をクリックしてくれる。広告主からグーグルにお金が入る。

 

Androidに関しては、ネット環境のない発展途上国も視野に入れて教育とセットで広げていこうという目論見があるそうな。そりゃ市場広がるわ。

 

グーグルって技術力もすごいんだろうけど、発想というか展開の仕方もスゲー。

 

 

 

早くこいこい、ドライバーレスカー

私個人的には、グーグルのドライバーレスカーの普及を首を長くして待っています。というのも、毎年高知県土佐清水市という地の果てまで車を運転して墓参りに行っているので「運転ダルいし、自動運転になったらいいな」って常々思ってるからです。

 

土佐清水市も全国の過疎地の例に漏れず、人口減少の波が押し寄せているので今以上に道路や空港、電車といったインフラが充実してくるとは思えません。「インフラでカバーできないんだったらソフトでしょ!」となると、勝手に運転してくれる自動車の方が現実味があるんですよね。

 

グーグルさん、がんばってください!

 

 

 

Googleの哲学

『Googleの哲学』 を読んだ感想

グーグルが何を考えて何をやってるのか知りたい人、グーグルの考え方を自分の仕事に生かせないかなって思ってる人にピッタリの本です。専門的な用語もほとんど使われていないので、IT系はちょっと苦手という方にも楽しめる内容です。

 

文庫: 264ページ
出版社: 大和書房 (2014/8/9)
言語: 日本語
ISBN-10: 4479304975
ISBN-13: 978-4479304975
発売日: 2014/8/9

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