経営者なら読んでおいて損はない名著
ビジネスパーソンから絶大な支持を得ている「ビジョナリー・カンパニー 2」。読もう読もうと思いつつなかなか機会を見つけられなかったけど、kindle版が出ていたので購入しました。
同じような規模、業種、環境の会社を比較して明暗を分けたポイントを探るという面白い切り口の本です。すごく根気強く調査をしてくれたんだなぁと執筆陣に感謝したくなります。
「大企業の事例だからウチとは関係ない」とか言ってちゃダメ
この手の本は、「事例がアメリカだから」とか「ウチみたいな中小零細企業とは次元が違う」とかっていうことを口にする人がいる。ま、確かにそうなんだけどそれでも学べる部分は多いと思う。
例えば「誰をバスに乗せるか」という当たりはかなりショッキングな事実だったりする。入社してからの教育なんてほとんど関係ない。本人のポテンシャルや向上心の度合いがすべて。みたいな。
そんなこと言っても、人材不足の状況で地方のマイナー中小企業にバリバリのエリートが降臨するわけないじゃん!って思ってしまう。でも、そうじゃなくって「教育というものに一定の限界があるんだ」という事実をしっかりと認識しておくだけでも経営の仕方は変わってくるんじゃないかな。
「為せば成る」的な根性論が賞賛されがちな日本だからこそ考えてみる価値のある問題だと思う。私はというと、「それほどスキルも熱意もない社員でも利益に貢献できる仕組みづくりをする」という方法を取る。
他にも考察すべき点はたくさんあるので、時間を置いてまた読みたいと思える一冊です。
ビジョナリー・カンパニー 2 – 飛躍の法則
単行本: 360ページ
出版社: 日経BP社 (2001/12/18)
言語: 日本語
ISBN-10: 4822242633
ISBN-13: 978-4822242633
発売日: 2001/12/18
.
コメント