あなたは収入の何%を貯蓄に回していますか?
なぜ、このような質問を冒頭に書いたかというと、今回紹介する本の骨格になるテーマだからです。出し惜しみしてもしょうがないので、私が日本人に向いていると思うお金を増やす本をお伝えします。
それは、ズバリ「私の財産告白」です。
本多静六というあまり聞きなれない名前の方の著書ですが、激しくオススメです。で、先ほど言ったこの本の骨格になるテーマというのが「収入の4分の一を貯蓄に回す」というものです。月収20万であれば月5万円を貯蓄に回す。
「ハッ!?今さら貯蓄?地味過ぎじゃない?」
と思われたかもしれませんが、確かに地味な内容です。「1日5分の作業だけで毎月100万以上の収入が…」みたいな刺激は全くといっていいほどありません。しかし、地味でシンプルだからこそ誰でも今すぐに始められる方法なのです。
貯蓄が得意な日本人だからピンと来るものがある
そもそもの国民性として、私たち日本人は貯蓄するのが得意なんじゃないかと思います。高度経済成長の頃に比べると落ちてはきているものの、それでも「余ったお金は将来のために貯金」という考えを持っている人の割合はかなり高いと思います。ゆうちょ銀行の預金残高が180兆円近くになることからも貯蓄好きな傾向が見て取れます。
金利が高かった頃と比べると、ただただ貯金残高を増やすというだけではお金は増えにくくなっています。それでもなけなしのお金でよくわからないFX投資やら、株式投資にお金を突っ込むというよりは、貯蓄をベースに投資に回せる資金を地道に増やしていくという方法は安全で確実性が高いです。
そういった意味で、「金持ち父さん貧乏父さん」よりも「私の財産告白」の方が日本人には向いているんじゃないかと思います。
とはいえ誤解しないでほしいのは、「金持ち父さん貧乏父さん」が悪書というわけではないことです。「金持ち父さん貧乏父さん」シリーズは私も愛読してますし、個人事業主として自分でビジネスを進める上ではかなり参考にしています。キャッシュフローゲームという20000円以上するボードゲームも持っていたりします。
そんな金持ち父さんフリークっぽい私ですが、「お金をどうやって増やせばいいんですか?」と聞かれたら、フツウに「私の財産告白」の方をオススメします。というのも「金持ち父さん貧乏父さん」のスタンスは基本的に「自分のビジネスを持とうぜ!」というタイプです。
そうなってくると、会社員を辞めて独立という方向の動きになると思うんです。私自身も会社員を経て独立しましたが、一度大きめの失敗もしています。周りでも独立した人や独立に失敗してサラリーマンに逆戻りなんていう人をたくさん見てきました。
10年前くらいは「みんな独立して自分でビジネスすればいいのに」と思ってましたが、ある程度人生経験を経ると「実はサラリーマンのままでいる方が幸せな人も多い」ということに気づきました。会社員としての働き方とビジネスオーナーとしての働き方って全然違いますからね。
私が「私の財産告白」の方が日本人には向いていると思う理由は、「サラリーマンが今の仕事を投げ出さなくても始められるから」です。「私の財産告白」で貯蓄を続けて、十分すぎる余裕が出てきたところで投資に目を向けてみるというのが良いのではないかと思います。
余談ですが、金持ち父さんシリーズで一番私が好きなのは、『金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント』です。
結局は実践に落とし込めるかどうかが大事
「私の財産告白」の骨格テーマである「収入の4分の一を貯蓄に回す」ですが、シンプル過ぎて「なんだ、そんな事かよ」と思ってしまいます。私もそうだったんですが、人って当たり前すぎること言われても、しらけちゃうだけで終わってしまいがちなんですよね。
「収入の4分の一を貯蓄に回す」って頭で理解するのは簡単ですから。でも実践に移せるかどうかってなると、できる人の割合はごくごく少数になっていくのではないでしょうか。試しに今後5年間収入の4分の1を貯蓄に回すというのを続けてみてください。それをやり遂げることができたら、投資の段階に進めると思います。
結局なんでもそうですが、理論をわかってるだけの頭でっかちよりも、コツコツ実践できる人の方が強いです。「収入の4分の一を貯蓄に回す」なんて余裕過ぎるという人は「収入の2分の1」「収入の3分の2」という風に割合を増やしていくのもいいですよね。
私も気を引き締めて、良い時も悪い時も安定して貯蓄残高を増やしていける生活を続けていこうと思います。
「私の財産告白」は「収入の4分の一を貯蓄に回す」意外にも参考になることがたくさん書いてあるので、気になる方はぜひ読んでみてください。私も久しぶりに読み直して、感想でもまとめようかと思います。
では、ハッピー貯蓄ライフを!
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