ビットコインは危険じゃないのか?
「仮想通貨」と聞くと意味不明という方も「ビットコイン」なら耳にしたことはあるかもしれません。かなり乱暴ですが、「仮装通貨はビットコインみたいなもの」という認識で間違っていません。ただ、ビットコインと聞くと「え?あの元締めが破綻して、投資してたロンブーの敦とかが大損したやつじゃないの?」と連想しちゃいがちです。確かにあの事件は事実です。ですが、ビットコインは今でも健在ですし、むしろあの頃とは比べ物にならないくらい価値が高くなっています。ビットコインのリスクを知るという意味で、マウントゴックスの破産と、疑似通貨詐欺として有名な円天事件を簡単におさらいしておきます。
マウントゴックスでビットコイン消失
「ビットコインが危ない」という反応を示してしまう人は、マウントゴックス事件のことを連想しているんだと思います。2014年3月にマウントゴックスが破産して代表が「ハッキングされてビットコインが全部無くなっちゃった、テヘペロ」みたいな会見をしたニュースは私の記憶にも残っています。「え?それだけで幕引きできちゃうの?」って拍子抜けした気がします。
「仮想通貨はハッキングされてゼロになる可能性がある」という認識は間違いではありません。それでも、マウントゴックス事件を反面教師として、システムもカイゼン・発展を続けています。今は、より安全に仮装通貨の保有ができるようになってきているので、リスクにばかり目を向けて仮装通貨に手を出さないというのは、もったいない気がします。そもそもですが、仮想通貨に限った話ではなく「銀行に預けている預金が銀行の不手際によって無くなってしまう」という可能性もゼロではないですからね。
円天詐欺事件
円天詐欺事件は、2006年頃に始まった疑似通貨「円天」を使った投資詐欺事件です。「年利100%の金利が払われる」という、冷静に考えたらおかしいと思える投資話でお金を集めまくった事件です。この事件はITバブルの時期に始まって、「円天市場」というショッピングモールと有名演歌歌手などを広告塔にしたことで一気に広がった感じです。「ITとかってよくわからないけど、儲かるらしい」という話が人々の間で広がり、ある種の熱気を帯びて拡散していく。まさにITバブルです。(※円天市場は楽天市場とは一切関係がありません)
円天詐欺は仕組みがネズミ講の親戚みたいなもので、とてもショボいです。それに比べると仮想通貨が、信用を支えるために取り入れているブロックチェーンの仕組みは、非常に良くできてきます。細かい計算式まで理解したわけではないですが、暗号化した取引情報をつなげていくことで、「匿名性の高さを保ちつつ不正が起こりにくい」仕組みを実現しています。ブロックチェーンの元になったといわれる論文を書いた「中本サトシ」という人物が何者なのか気になるところですが、画期的な仕組みです。
円天詐欺に似たような投資詐欺は、手を変え品を変え繰り返し起こります。この手の詐欺に引っかからないための一番の予防策は「利益が確定したオイシイ話が自分の所に回ってくる訳がない」と認識することです。万が一、そのような話に魅力を感じたとしても、話を持ってきた人物に「あなたが約束した利率の半分の金利であなたにお金を貸してあげるから、借用書書きなさい。で、あなたがその投資をやってみなさい。絶対儲かるんでしょ?」と言ってお金を貸すのがベストです。法的な文書を作っておけば、とりっぱぐれませんから。
少し話が脱線してしまいましたが、「利益が確定している投資」というのは胡散臭いものがほとんどです。世の中に出来レースが無いとは言いませんが、そのような話が私を含めた一般庶民に降りてくることは皆無に等しいです。その点でいうと、仮想通貨は「価値がゼロになる可能性」もあるという意味で、健全な投資対象といえます。
仮想通貨市場の広がり
仮想通貨の市場規模は2017年終わりまでに2,000億ドルを突破するともいわれています。2,000億ドルというと日本円に換算すると約22.8兆円。身近なところで比較すると国内のコンビニ業界の市場規模が約7兆円ですので、仮装通貨市場が大きくなってきていることがわかります。しかも、まだ伸びしろだらけなので、今後も規模が拡大していくと思われます。この点だけ見ても、仮装通貨が投資対象としてロマンがあるな、と思えます。
仮想通貨はビットコインだけじゃない
ビットコインが仮想通貨の代名詞のようになっていますし、一番高いですが、ビットコイン以外にも仮想通貨はたくさんあります。アルトコイン(オルトコイン)なんて呼ばれているものです。イーサリアム、リップル、ネムなどなどメジャーなものからマイナーなものまで多くのアルトコインがあります。で、外貨なんかでもそうですが、マイナーなものの方が投機的な性格が強くなる傾向があります。要するに乱高下しやすいということです。多くの投資家が注目し始めているということもあって、FXをやっていた人がアルトコインで同じように売買を始めるというケースも増えてきているようです。
仮想通貨は、なぜ伸びるのか?
私が仮想通貨が伸びそうだなと思う理由は、「国際的なWebサービスとの親和性が高いから」というものです。現状だけ見てみると「海外への送金の手数料が激安く済む」とか「なんとなくの将来性からくる投機ブーム」といったものが市場拡大を牽引している気がします。それでも、現行通貨の代わりとして使える市民権を持ったコインができた価値は大きいです。
簡単なところでいうと、仮想通貨が銀行間の送金手数料に比べて、格段に安い手数料で決済できるという利点を生かせます。例えば、現金決済もできるけど、仮想通貨で払うと安く買えちゃう「仮想通貨割引」というサービス展開も可能になります。日本の高速道路で一定の成功を収めた、ETC割引によるETC導入促進と似てますね。「いいものをより安く、便利に」という世界の流れに沿っている仮想通貨は、伸びしろだらけだと思います。
ということで、早速仮想通貨を始めました
ここまで、ダラダラと仮想通貨について書いてきましたが、とにかく私もやってみます。取り扱い通貨の種類が多いということで、コインチェック(Coincheck)を利用することにしました。
めっちゃ手軽に始められる
金融系の取引口座開設ってものすごくメンドクサイという印象があります。本人確認書類がどうとか、記入項目が異常に多いとか。しかし、さすが最先端のサービス。コインチェックは入力もかなりシンプルで、口座開設にかかるストレスがかなり少なく済みました。中でも楽だったのが、本人確認書類が画像添付でOKということ。「免許証の表と裏の画像を各1枚、その免許証を持った自撮り画像1枚の合計3枚の画像をアップロードすればOK」という手軽さ。
で、後日届くハガキによって、住所確認ができたら本人確認終了です。
↑こんなハガキが届きます。
めんどくさがりな私の投資法
デイトレーダーみたいに、取引画面とにらめっこしながら売買を繰り返す。そんなメンドクサイことはしたくないです。できればほったらかしておきたい私は、次のような戦略で進めます。
(1)安パイなメジャー通貨だけ選ぶ
要するに変動幅が大きいハイリスクハイリターンな通貨は保有しません。金融の世界では「ボラティリティーが大きい」っていうらしいですが、ハイリスクな通貨ほど利益も損失も大きいです。利益が大きいのはいいですが、損失が大きいのは嫌です。頻繁に売り買いをするつもりがサラサラない私が手を出しちゃいけない部類のものですね。
ということで、私は安パイといえる「ビットコイン、イーサリアム、リップル」の3つだけ買います。堅実かつ面白くない投資ですが、ほったらかしにしたいんだからしょうがない。
(2)ローリスク、ローリターン。もしかしたらハイリターン狙い
『「エコノミックアニマル」と呼ばれた高度経済成長時代の日本人魂を呼び覚まして、ハイリターンしか狙わねぇ!』というロマン投資もいいですが、やっぱり私はほったらかしにしたいです。長期的に見てハイリターンがあるかも?くらいのスタンスで放置ということを優先にします。
ローリターンしか望めないとしても、ゼロ金利なんて言われている時代に銀行に預けておくよりも、プラスになる可能性が高い気がしますしね。結局のところ、安パイ3大仮想通貨できまり。
(3)無くなっても痛くない範囲で買い増しを継続
無理してもいいことないです。最悪、無くなってもあきらめがつく範囲で仮想通貨投資を続けていきます。利益追求型ゴリゴリ系の人からするとヌルいですが、私はヌルく生きたいので自分にはこの方法が一番合っている気がします。金・プラチナもこの方式で買い増していってますしね。
特に考えることもなく、ただただ毎月買い足していく。そんなユルふわな感じで仮想通貨と付き合っていきます。
誰かの役に立つかどうか謎な投資法の紹介になりましたが、ザッとこんな感じです。個人的には、「1日30分の作業で月30万稼げる」という怪しげな広告を見て、怪しげな商材を買うくらいなら、ビットコイン買って放置しておいた方がよっぽどマシだと思ってます。日本円で5000円分から買えますし、軽い気持ちで買っておくといいかも。
ビットコインについてザックリ知れる108円の本
私も読みましたが、ビットコインについての疑問を専門的な言葉を使わずに説明てくれている本です。ビットコインについて、基本的なことを知るために必要な情報をサクッと吸収したいなら一読の価値アリです。電子書籍版しかないので、Amazonアプリをインストールするか、キンドルで読んでください。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。
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